海外流通
韓国で最初の販売チャネルを選ぶ順序
韓国の外でつくった商品を韓国の中で売るとき、どの性格の売り場から始めるかを決める話です。四つの性格に分けた表、それぞれ何が必要で何を渡すことになるか、最初に一つだけ選ぶ理由と確認の順序をまとめました。

韓国の外でつくった商品を、韓国の中で売る話です。韓国企業が海外へ出るときにチャネルを選ぶのとは向きが逆になります。先に結論を書きます。最初の売り場は四つの性格のうち一つだけを選び、残りは後回しにします — 他社がつくった売り場に自社商品を並べる出店型 · 自社の名前で開く自社サイト · 韓国内の相手に商品をまとめて渡す販売代理店経由 · 実店舗の棚に載せるオフラインです。どれが優れているかで選ぶのではなく、いま韓国の中に何を持っているかで決まります。
韓国で売る場所はどんな性格に分かれますか
名前ではなく性格で見ます。誰が在庫を持ち、売る価格を誰が決め、顧客が誰に話しかけるか — この三つが違えば別の売り場です。
| 売り場の性格 | 在庫を持つ側 | 価格を決める側 | 問い合わせを受ける側 |
|---|---|---|---|
| 出店型 — 他社がつくった売り場に自社商品を並べる | 自社 | 自社(売り場の規則の範囲で) | 自社 |
| 自社サイト — 自社の名前で開く販売ページ | 自社 | 自社 | 自社 |
| 販売代理店経由 — 韓国内の相手に商品を渡す | 受け取った側 | 受け取った側 | 受け取った側 |
| オフライン — 実店舗の棚に載せる | 契約によって異なる | 店舗と一緒に決める | 店舗 |
オフラインの「契約によって異なる」は二通りしかありません。店舗が先に買い取れば商品は店舗のものになり、売れた分だけ精算する形なら売れるまで自社のものとして残ります。契約書を書くときは、この一行を何よりも先に決めます。
それぞれの売り場は何があれば開きますか
売り場ごとに入口で求められるものが違います。四つに共通するのは一つだけです — 商品が国境を越えるとき、それを持ち込む名義が一つ必要で、その名義は自社でも韓国内の相手でもかまいません。
| 売り場 | 必要なもの | 渡すことになるもの | 手間が最も集まるところ |
|---|---|---|---|
| 出店型 | 韓国で入金を受ける方法 · 韓国語の商品情報 · 返品を受ける国内の住所 | 顧客名簿 · 画面の構成 | 商品情報の登録と問い合わせ対応 |
| 自社サイト | 上記すべて + 決済手段 · 配送案内 · 人を集める仕事 | なし | 訪問者を集めること |
| 販売代理店経由 | 卸価格 · 最小数量 · 扱う地域と期間を書いた契約 | 価格決定 · 顧客との接点 · 売れる速さ | 契約条件を詰める段階 |
| オフライン | 店舗が求める表示と包装 · 納品の周期 | 陳列位置 · 販売時点の情報 | 表示と包装をつくり直す作業 |
何を渡し、何を手元に残しますか
四つを一列に並べると、片方の端が自社サイト、反対の端が販売代理店経由です。自社サイト側へ行くほど自分で決めることが多く、やることも増えます。代理店側へ行くほどやることは減り、決められることも減ります。
渡すもののうち取り戻しにくいのは、価格と顧客名簿の二つです。価格は一度画面に出ると、下げるのは簡単で上げるのは難しくなります。顧客名簿が自社側に積み上がらなければ、再購入を自社でつくることはできません。逆に渡しても痛みが小さいのは、陳列位置や配送運用のように毎回手のかかる仕事です。
判断はこうします。いま韓国語で問い合わせを受けられる人がいなければ渡す側が現実的で、その人がいるなら手元に残す側のほうが翌年に残るものが多くなります。
最初になぜ一つだけ選ぶのですか
準備するものが売り場ごとに違い、重なる部分が思ったより小さいからです。二つを同時に開くと、準備期間は二倍ではなくそれ以上に伸びます。最初の三か月は販売数を見る期間ではありません。通関 · 表示 · 精算 · 返品が一周するかを見る期間です。一周したら次の売り場を足します。理由は他に三つあります。
- 同じ商品が二か所で違う価格に見えると、後の交渉では安いほうが基準になります
- 問い合わせと返品が二系統から入ると、韓国語対応に使える時間から先に崩れます
- 売れないとき、売り場が一つなら原因を一か所で探せます
何から確認して選びますか
売り場を先に決めて条件を合わせるのではありません。条件を確認していくと売り場が残ります。順に見ます。
| 順序 | 確認すること | どこで確認するか | 答えが「いいえ」のとき |
|---|---|---|---|
| 1 | 商品が韓国でどの区分として扱われるか | その区分を所管する機関の案内 · 通関を代行するところ | 区分の確定が先 — 売り場選びは止める |
| 2 | その区分が求める韓国語表示と確認手続き | 同じ機関が出している表示の基準 | 包装とラベルの日程を先に組む |
| 3 | 商品を持ち込む名義を誰が持つか | 韓国内の相手の有無 · 自社法人の有無 | 渡す側の売り場に絞られる |
| 4 | 韓国語で問い合わせを受ける人がいるか | 社内の人員 · 対応できる時間帯 | 渡す側の売り場に絞られる |
| 5 | 注文から到着までを何日と書けるか | 送る方法 · 通関でかかる待ち日数 | 国内に在庫を置く方法を検討する |
1と2で止まると、他をいくら準備しても売り場は開きません。ここから確認する理由です。5が効いてくるのは、韓国の中では注文の翌日に受け取ることが多く、国境の外から一件ずつ送ると何日と書くかが先に問題になるからです。
一つの売り場から始めて、どんな順序で増やしますか
性格の近いものから足します。人がやる仕事が重なる売り場どうしをつなげてはじめて、人員が持ちこたえます。
| 段階 | おおよその時期 | やること |
|---|---|---|
| 最初の売り場 | 0~3か月 | 一つの売り場で通関 · 表示 · 精算 · 返品を一周させる |
| 同じ性格を広げる | 3~6か月 | 同じ性格の売り場をもう一つ — 商品情報と対応の型はそのまま使う |
| 性格を変える | 6~12か月 | 手元に残す売り場と渡す売り場を一つずつ — 価格差を先に整理する |
| オフラインを足す | 販売実績が貯まってから | オンラインで出た販売記録を持って店舗の条件を詰める |
オフラインを後ろに置くのは、店舗が聞いてくることが最も具体的だからです。何が何個売れたという記録があると、その話は短くなります。
今日やること
商品を一つ選び、紙一枚に四行書いてください。韓国でどの区分として扱われるか · その区分が求める韓国語表示は何か · 商品を持ち込む名義を誰が持てるか · 韓国語で問い合わせを受ける人がいるか。四行のうち空欄が二つ以上なら、最初の売り場は渡す側に絞られます。空欄がなければ手元に残す側から始められます。埋めるのに30分あれば足ります。


